相席屋へ行ってみよう!前編

Eさん「あんたの周りって男いないの?」

 

ゆりあ「いやいますよ、たくさん」

 

Eさん「いるなら出会いあるでしょ〜」

 

ゆりあ「まあ、そうですね……いろんな人がいますし……どんな人がいいと思いますか?」

 

 

 

Eさん「とりあえずあんたはHNがない男と付き合いなさい」

 

 

 

ゆりあ「男が消えた…………」

 

 


こんにちは、ゆりあです。

 

出会い云々はさておいても、趣味の話が共有できない男の人と何話していいかわからないというのは昔からあります。

 

所謂"非オタ”(オタクだとしても別ジャンル)の男の人とお話ししてみたい……でもイケイケなところに赴くのは怖い……それにどれくらいお金がかかるかもわからない……

 

そう思いながら某駅を歩いていた時のこと。

 

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相席屋の新規オープン広告が目に入りました。

 

ゆりあ「相席屋行くか」

 

元々いろんな人から話を聞いたり記事を読んだりで相席屋そのものには興味があったのですが、今度行こうと約束していた人と疎遠になってしまい、機会を逃していました。

 

幸いこういうのにノリ気の友達は多いので、その中でも自分と最もフラットに話せる+お酒強い+男性経験多い、と3点揃ったMちゃんを誘うことに。

 

ゆりあ「(でもMちゃん彼氏いるんだよな……しかもめちゃくちゃ仲の良い……)」

 


---Mちゃんと彼氏のエピソード---

 

Mちゃん「ねえねえ、カップルって部屋とかで一緒にいる時、良い感じの雰囲気からセックスするもんかな?」

 

ゆりあ「え……そうじゃないの? Mちゃんは違うの?」

 

Mちゃん「うん!私はね、ゲームしてる途中でも飽きたらパッてやめて『彼氏くん!今からセックスしよ!』『いいよ!』って感じ!」

 

ゆりあ「」

 

---Mちゃんと彼氏のエピソード終---

 


ゆりあ「(まあ駄目なら他の人誘えばいいか……)
LINEしよ。相席屋行かない?っと」

 

1分後

 

Mちゃん「いいよ!いつにする?10月なら空けられるよ!」

 

ゆりあ「はえーよ」

 


そんな感じでトントンと日程が決まり、本格的に相席屋デビューが見えてきました。

 


ゆりあ「(ここまで決まっておいてアレだけど、彼氏のことはいいのかな……敢えて触れることでもないか……)」

 

ゆりあ「唐突なのにオッケーしてくれて良かったよ〜 経験としていろんな男の人と話してみたいな〜って思ってさ」

 

 

 

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ゆりあ「いや、私“も”ってなんだよ」

 

Mちゃん「えっ男探してんじゃないの」

 

ゆりあ「違うよ」

 

Mちゃん「余ってる友達なら紹介するよ! 背が高いだけの公務員」

 

ゆりあ「身長と職業しか情報入ってこないんだけど…… てか話聞いて」

 

Mちゃん「安心してください」

 

Mちゃん「手は付けてません」

 

ゆりあ「……もしかして、君に男を紹介してもらうとちゃっかり竿姉妹になるのでは」

 

Mちゃん「ゆーて竿姉妹楽しいよ!」

 

ゆりあ「楽しくない!!!!!!」

 


この後「竿姉妹が楽しい理由」について語られましたが、ここに書くのは憚られるので会った時にでも直接聞いてください。
それを聞いた私「へえ」

 


そんなわけで近々初の相席屋へ行くことに。
その際のレポは……後編として書きます。面白いこと書けるくらい面白いことが起きますように!

 

何着よう……(

 

『オタサーの姫に告られた結果wwwww』

 

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愛を炎に例えたのは正しい、
愛は炎と同じように山ほどの灰を残すだけだからね
ーーエドヴァルド・ムンク

 

4月24日にハースニールから発売した『オタサーの姫に告られた結果wwwww』をプレイしました。

ムンク画『灰』から始まるこのゲームは、主人公・飯島尚樹が所属する現代メディア部(所謂オタサー)の部員と、その紅一点・本多美憂を取り巻く恋愛シミュレーション…………ではなく、ジャンルは『ドロ沼オタサーの意味を知るAVG
ルートは物語の終盤3つに分岐します。

さらに、二周目以降「最悪!裏アカ流出システム」というものが解放。美憂のツイートが見られるという機能で、ストーリーが進むにつれてツイートが更新されていきます。

 

以下ネタバレ含むのでプレイ予定のある方は注意。

あとエロゲなのでどうがんばっても下の話になってしまうのでそれもご注意ください。

 

 

 

うーん。

 

 

 

まず『オタサーの姫』って何よ?

 

なぜ『姫』ではなく『オタサーの姫』なのか?
男性にモテる女性なんてどこのコミュニティにもいるはずなのに。
なぜ『オタサーの』とついた途端、マイナスのイメージになってしまうのか。

オタサーの姫』は、オタサー『の』姫。
オタサー無くしてオタサーの姫はいない。
オタサーの人達がいなければオタサーの姫にはなれない。
要するに他人依存なんですね。

 

美憂は孤独を極端に恐れ、裏アカでも「みんなに可愛がられている時だけ、呼吸ができる」「可愛がられない女になったら、わたし生きてらんない」などとツイートしていました。

 

なぜ孤独を恐れるのか?
自分の存在意義が他人依存だから。自分そのものでは成り立たないから。他人に必要とされて初めて自分が存在できるから。他人に必要とされなくなったら自分は「要らない子」になってしまうから。
孤独にならないために身体を使う。愛されるために媚を売る。美憂の行動は全て「存在意義を失わないため」にやっていること。

 


先日、友人がこんなことを言っていました。

「強い姫と弱い姫の見分け方がわかりました。
強い姫は自分から媚びることはせず自然と周りを引き込んでいくのに対し、弱い姫は周りに質問をしたり話を合わせたりして無理矢理会話を引っ張っている。」

この話を聞いた時はふむふむとしか思わなかったのですが、オタ姫をプレイしてからなんとなく理解できました。
友人の言う『強い姫』は、他人に依存せず、自分を愛し、自分自身をしっかり持っている。
対して『弱い姫』は、他人に依存し、自分を愛せず、自分自身を持っていない。

「行動した結果愛されている」強い姫と、「愛されるという結果のために行動している」弱い姫。
どちらが健全でしょうか。もちろん前者ですよね。
だって、後者は愛されるために行動してるのに、愛されるかどうかは他人依存なんです。愛されなかったら無駄になってしまう。ものすごく生産性がない。精神的に、不健全。
ていうか、弱い姫は『そんなことしないとモテない』んですよ。だから、『そんなことしなくてもモテる』子からすれば、「オタサーの姫ってなんで媚び売るようなことしてんだ」ってなる。

 


では、なぜこの『オタサーの姫』に、主人公・飯島尚樹は惚れたのか?

まず、この主人公は『自己愛性パーソナリティ障害』の疑いが非常に強いように感じました。専門的な知識は一切ありませんが、知った範囲でなんとなく。

等身大の自分を愛せない。自分は誰よりも(もしくはあの偉人のように)優れている素晴らしい存在で、周りの人たちとは違うんだ、と思い込むことで自分の立ち位置を安定させる。

これも他人依存ですよね。
相手を貶して初めて自分を位置付けられる。

尚樹は他のオタサー員たちを酷く貶していますが、なんだかんだ一緒にはいます。自分より下(だと思っている)の人が隣にいないと安心できないんじゃないかな。
だって尚樹くん、オタサー員達に見放された後も、「奴らは悪いところも目立つが友人とするメリットも充分にあった」とか言ってますからね。どんだけ見下したいんだ。

 


尚樹が美憂に惚れたのには理由があります。

美憂は、ほんっとうにかわいいんですよ。
なぜって?
こちらが悪くても向こうが折れるから。明らかにこちらがおかしいことを言っていてもゴリ押せば、「愛される」ことが目的の美憂は折れます。例えこんな奴(尚樹)だったとしても、嫌われたくないもんね。

尚樹くん尚樹くんってすり寄ってきて、もし逃げられそうになっても圧力かければ留まってくれて、さらに好きなだけセックスさせてくれる。
これはもう「かわいい」でしょう。こんな都合の良い女の子、かわいいに決まってる。かわいい。都合良い。かわいい。都合良い。都合良い。都合良い。

だからこそ、美憂が尚樹に愛されることを捨てる覚悟で反発した際、尚樹はブチギレたのだと思います。かわいくないから。

 


また公式サイトでは、主人公は「天性のサークルクラッシャー」と書かれています。
一時期流行った(?)サークルクラッシャー(サークラ)ですが、これは当時から「サークラは勘違いさせた女性を指すのか、勘違いした男性を指すのか」が曖昧で、様々な意見が飛び交っていました。

オタ姫では主人公、つまり「勘違いした男性がサークラ」とのこと。
購入前からこれがかなり気になっていたので、どういう意味だろうと考えながらプレイしました。

 


結果、わかったこと。

・美憂は愛されるために身体を使っていた
・美憂自身はお互い合意のうえで複数人とのその関係を楽しんでいた
・しかし彼氏面した尚樹は嫉妬、妨害する
・美憂からすれば、せっかく自分を愛して(少なくとも身体は使って)くれる友人との楽しみは奪われたくないし、関係も壊したくない
・尚樹からすれば彼女が他の男とヤりたい放題なのは遺憾。妨害する
・サークル員は美憂とは和姦だったはずなのに尚樹に妨害され、さらに悪者扱いされる
・サークル内の関係性が悪くなる


サークルがクラッシュするまでの流れはこんな感じでした。
こう見ると確かに美憂からしたら迷惑極まりないですね。まあ、そもそも勘違いさせた美憂が悪いと言えばそうだし、美憂が一言「わたし飯島くんの彼女じゃないよ」って言えば良かった話なんですけどね。

 

でも、わたし彼女じゃないよなんて言ったら嫌われちゃうだろうし、無理か。飯島くん独占欲半端ないし、プライド安っぽいわりにめちゃくちゃ高いし。嫌われたら愛してもらえなくなっちゃうもんね。

 


ていうか、ここまでごく自然に愛とか言ってるけど、これ愛じゃないですね。少なくとも純愛ではない。

愛じゃなくても当人たちが楽しそうならいいんじゃない?
オタサーの姫自体、周りからすれば奇妙なものですが当人たちはそんな状況を楽しんだり、イイ思いしたりしてるし。
尚樹がサークルクラッシュをしなければ、美憂と尚樹は幸せになれたのではないか?

 

そう考えましたが、答えはNOでした。美憂と尚樹は絶対に幸せになれない。
美憂の幸せと尚樹の幸せは全然違うから。
美憂は「愛されたい」のに対し、尚樹は「自分さえ良ければいい」人間です。尚樹は自分の幸せのためにでも、一切犠牲を払おうとしません。尚樹は美憂に何も与えられない。
二人がラブラブしながらトゥルーエンドっぽく見えたルートも、
「二人の行く先にある破滅など見えていなかったのだ。」
で終わりましたからね。
その後美憂も「私は尚樹くんを愛することはできないな」等のツイートをしていたし、まあ、無理でしょう。

 


一番美憂を恐ろしい子だな〜と思ったのは、文芸部ルート。
美憂がオタサーを離れて文芸部で姫になり乱交パーティーしているところを尚樹が怒鳴り込みますが、美憂から罵倒されさらに文芸部員達との仲良し(?)を見せつけられて退散→尚樹は二次元しか愛せないヒキニート廃人になるEND。

文芸部には根本さんというもう一人の女性部員がいるようなのですが、みんなの愛を独り占めしたい美憂は当然快く思わない。
それ故なのか、乱交パーティの際に「根本さんの悪口言えた人から順番に挿れていいよ♡♡♡」という遊びをします。ひゃーなんだこの子こわーい。
美憂が他の女をdisっているところが見られるのはこのルートだけなので、結構驚きました。いや予想はできてたんだけど、やっぱりそうなのか〜みたいな。
ちなみに最後のツイートを見るに、文芸部でも問題が起きて居心地悪そうにしています。ふーむ。

 


で、美憂が最も救われないのが、お人形ルート。
行き場を失った美憂が超お金持ちのクソデブヒキニートキモオタジジイ(酷い言い様だが他に形容しようがない)に拾われ監禁される。
この世の未来に何も期待していないような死んだ顔をした美憂とクソデb(ry)の結婚式(という名のハメ動画)がエロサイトに投稿され、それを尚樹が見て絶望END。

 

他ルートより分岐後のツイートが多いです。
「わたしは愛されるためにお人形になりに行くよ」
「クソゴミに介護される人生を送るからwwwあははwww」
「みんなしね」
「ごめんなさい、わたしがしねばいいんだよね」
「みんな、ばいばい。さよなら」

さらにこのルートの時だけ、最後美憂のツイッターアイコンが卵になります。怖いね。

他のルートも決して幸せではなかったけど、このルートだけは美憂に未来が一切なくて、ひどく落ち込みました。
自殺してしまうんじゃないか……とも思ったけど、よく考えたら自殺する自由すらないんじゃないのかこれ。
まあ、美憂大嫌いな人的には大喜びなのかも……しれないけど……。

 

 

 

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さて、色々書きましたが。
プレイして良かったとは思います。尚樹の勘違いっぷりが面白くて、始めのほうは手叩いて笑っていられる。始めのほうはね。
付き合いだした(と尚樹は思い込んでいた)時なんて、

「彼女はもう、サークル員からちやほやされるだけの姫ではない。僕だけの、僕が守るべき……本当の姫になったのだ。」

 


(ここで一同手を叩いて大爆笑)

 


Hシーンは微妙でした。微妙というか、ラブラブHは一度きりだし、ほとんどアブノーマルだったので、まあ、うん。みさくら先生だしね。うん。
ちなみにふたなりパッチはやはりあるそうです。私は買いませんが!

 

尚樹と美憂に関しては、公式サイトのプロフィールに色々書いてあります。通常の状態は差し障りのないことしか書いてないけど、画像にカーソル重ねると色々見えてホラーな感じになるよ!
美憂がレイプされた経験あるとか、実家は貧乏とか、親の話出されるとキレるとか。たぶん言い争いが嫌いなのもこの辺りからきてるんだろうな〜と。本編では語られないので真相はわかりませんが。

 

みさくら先生のコメントも見られるんですが、これも見るとまた視点が変わる。
裏アカシステムのことなんて特に。
ツイッターって怖いよね、知人のアカウントがツイートしてると、顔が見えてるわけじゃないのに、その人の言葉・本心だと信じて疑えないよね」って。(疑ってかかれってことではないそうです)

 


プレイした人によって、「美憂が嫌い!」「尚樹が嫌い!」「みんなしょうがねぇなあ〜(悟空)」など、感想がまちまちなゲームだと思いました。
なので皆さんプレイして、是非感想・考察を聞かせてください。
2000円(税抜)です。安いし、ボリュームも少ないし、興味本位でやるのも良いと思います。ピッタリです。

 


ちなみに私は美憂ちゃんを嫌いにはなれませんでした。
なぜでしょう。
なんでだろうね。

 

…………あ、なんか目から汁でてきた。